ビジネスに役立つ写真基礎講座 その1:カメラの種類と選ぶポイント

ビジネスに役立つ写真講座_カメラの種類と選ぶポイント
クマはじ先生
クマはじ先生

こんにちは。クマはじです。

私は普段、広告写真の撮影をしていますが、事業として「ビジネス向け写真講座」も開催しています。このブログでもその一部をご紹介します。

今回は、「カメラの種類と選ぶポイント」について。

どんなカメラの種類があり、その特徴と選ぶポイントを身につけられます。

ビジネスに役立つ写真講座_カメラの種類と選ぶポイント

カメラといっても、一眼レフ・ミラーレスやスマホなどかなり多くの種類があります。多くの種類がある分、選ぶのは難しいですよね。

ここでは「ビジネスに使える」ことを前提に、いくつかのカメラの種類をピックアップしてその特徴やメリット/デメリットをご紹介します。

本記事で学べる「INPUT & OUTPUT

INPUT

・カメラの種類と、特徴を知る

・それぞれのメリット/デメリットを知る

OUTPUT

・カメラを選ぶポイントを身につける

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ビジネスに使えるカメラの種類

今回は、以下の4種類についてご紹介します。

  • ①スマホ
  • ②ミラーレス一眼
  • ③デジタル一眼レフ
  • ④中判デジタル

この4種類について、私の経験による個人的な感覚も含まれていますが比較表を作ってみました。(価格やスペックは2020年時点)

①スマホカメラ②ミラーレス一眼③デジタル一眼レフ④中判デジタル
1価格0円
※スマホに付帯
3〜50万円5〜80万50〜600万
2軽さ
(ボディ重量)
150〜200g300〜600g400g〜1.2kg1.5〜2.2kg
3交換レンズの数基本的になしなし〜少・中多い少〜中
4マニュアル撮影の有無×
5シャッターのタイムラグ有り有り〜ほぼ無しほぼ無しほぼ無し
6イメージセンサーの大きさかなり小さい小さい
APS-C
フルサイズ
APS-C
フルサイズ
中判サイズ
※フルサイズの1.6倍程度
7ボケの美しさ
※ソフトウエア処理
△〜○
8外部ストロボの使用××〜○
9Wi-Fi機能
10画像形式jpgjpg/RAWjpg/RAWjpg/RAW
11カラープロファイルsRGBsRGB
AdobeRGB
sRGB
AdobeRGB
sRGB
AdobeRGB
12動画撮影
まとめ最大のメリット・手軽
・ネットにつながる
こだわれる度:中〜大こだわれる度:こだわれる度:特大

ではそれぞれ概要とメリット/デメリットを解説していきましょう。

カメラの種類:①スマホカメラ

スマホのカメラは説明不要だと思いますが念のため解説します。

iPhone11proカメラ
スマホカメラ(例)iPhone11pro

スマホのカメラでも、最近では十分ビジネスで使えるようになりました。(写真家としてそんなこと言う人は少ないと思いますが)

ひと昔前は、解像度の問題や表現の乏しさがありましたが、iPhoneやGoogle Pixelなどを筆頭に、かなり高機能になってきたためです。

以下、私が感じるメリット/デメリットをいくつか解説します。

スマホカメラのメリット1:手軽さ

スマホカメラのメリットは何と言っても「手軽さ」です。

スマホはいつも持っているため、あえてカメラを持ち歩くという感覚もなく、起動もスムースです。

スマホカメラのメリット2:SNS投稿やシェアが瞬殺

スマホ自体がネットに繋がっているというのもかなり大きいですね。SNS投稿や誰かにLINEやAirDrop等でシェアするのも瞬殺です。

スマホカメラのデメリット1:イメージセンサーのサイズが小さい

これはスマホカメラの最大のデメリット。イメージセンサーがとっても小さいのです。スマホは小さく・薄いため、あまり大きなセンサーを搭載することはできません

SONY Webサイトより引用

イメージセンサーというのは、昔でいう「フィルム」にあたるものです。フィルムのサイズが小さいと、写真そのものが小さいということですので、情報量がそれほど多くありません。例えば大きく引き伸ばした際に粗が出やすくなります。

イメージセンサーが小さいことのデメリットは主に以下です。

  • ボケ感がほぼ無い
  • 写真に深みがない
  • 画像が粗い(大きく引き伸ばした時に粗が目立つ)

SONYさんのWebサイトに、センサーサイズによる違いが詳しく書かれていましたので、参考にしてください。センサーは大は小を兼ねます。(重さ以外)

ただ、これはメリット1「手軽さ」との引き換えですね。画像の粗さは、スマホの中のような小さな画面で見る分には目立ちません。

ボケ感に関しては、例えばiPhoneの「ポートレート」モードなど、撮るとピントを合わせた被写体以外がボケるような機能があります。これはカメラやレンズによるボケではなく、ソフトウエア上でそれっぽくボカしているものですね。スマホの機種(カメラソフト)によってそのボケを作るセンスが違います。

ちなみにインスタの写真はスマホで撮られているものも多いと思いますが、真俯瞰(真上からの撮影)のような、立体感が必要なく、ボケ感があまり関係ないようなアングルで、スタイリングでオシャレに撮られていたりします。

スマホカメラのデメリット2:交換レンズがない

これも致命的な弱点です。カメラはセンサーも大切ですがレンズも非常に写真のクオリティを決めるのに重要です。レンズが選べないなんてもうなんのこだわりもできないようなものです。

ただ、最近ではiPhone11proのようにレンズが3眼付いているものもあります。iPhone11proのWebサイトには詳細に書かれています。

iPhone11pro Webサイトより(広角:焦点距離26mm 絞り値F1.8
iPhone11pro Webサイトより(超広角:焦点距離13mm 絞り値F2.4
iPhone11pro Webサイトより(望遠:焦点距離52mm 絞り値F2.0

なんでスマホはレンズが2つも3つも付いているんだろう?と思った方もいると思いますが、これは「レンズ交換」の感覚ですね。

ここで「焦点距離」という言葉が出てきましたが、レンズを交換する最大の特徴は「焦点距離」「絞り値(F値)」です。「絞り値(F値)」は簡単にいうとボケ具合、「焦点距離」はすなわち広角か望遠かです。

レンズによって、撮れる写真が全く変わります。

また、画質にも影響があります。レンズが1つしかないスマホカメラは、ズームした際に、画像をデジタル的にアップにして(トリミングして)いました。トリミングなので、画質はそれだけ悪くなります。

焦点距離の異なるレンズだと、光学ズームというトリミングではないレンズ効果によるズームなので、画質が落ちずに撮影ができます。

クマはじ先生
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このように、徐々にスマホカメラの性能は上がってきていますので、ビジネスにも使えるようになってきました。何よりも手軽さが素晴らしい。

ただし、そのサイズゆえに表現力という意味でこだわりを持つ場合は役不足になることも多々あります。

カメラの種類:②ミラーレス一眼

次にミラーレス一眼です。

α7R IV ILCE-7RM4
ミラーレス一眼(例)α7R IV ILCE-7RM4

ここ数年ですごい勢いになりました。BCNのランキングによると、あっという間にその販売金額構成比は一眼レフを追い抜いたようです。

https://www.bcnretail.com/ より

ミラーレス一眼のメリット1:一眼レフより軽くて小さい

まず第一に、その軽さが大きなメリットでしょう。一眼レフと比較して2/3〜1/2程度の重さがほとんどです。

一眼レフと同等のイメージセンサーを持っていても、「レフ(ミラー)」と「ペンタプリズム」が無いことで軽さを実現しています。また、その分ボディサイズも小さくできるため一眼レフよりコンパクトです。

レンズなどを含めるとカメラは重くなりカバンも大きくなってしまいますので、軽くて小さいのは非常に魅力的です。

ミラーレス一眼のメリット2:シャッター押す前に適正露出がわかる

ミラーレス一眼は、その名の通りミラーがありません。一眼レフのミラーは、ファインダーから覗くためにあります。ミラーレスのファインダーは、小さなモニターをのぞいている状態です。

クマはじ先生
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私も、最初ミラーレス一眼にファインダー付きが発売された時に驚きました。慌ててヨドバシに行ってファインダーを覗きにも行きました。

最初はファインダーでモニターを見るのは酔う感覚でしたが、最近は慣れましたね。

いわば、ライブビューモードをファインダーで見ているようなものです。ライブビューは、露出(写真の明るさ)が見れるため撮影前にコントロールできます。一眼レフのように、撮影してから「暗かった!」「明るすぎた!」ということがありません

ミラーレス一眼のメリット3:シャッター音が小さい

これは賛否あるのかもしれませんが、ミラーレスはシャッター音(ミラー音含む)が小さい傾向があります。ミラーの上げ下げがないということもあります。

また、無音撮影も可能なサイレントシャッター機能もあるため、例えば誰かが話しているときやクラシックコンサートの時など、音を鳴らしたくない撮影の時に最適です。

ミラーレス一眼のデメリット1:電池の消耗が早い

メリットでも書いた通り、ミラーレス一眼はファインダーでモニターを表示しています。その他、電源を入れないと操作できないことがほとんどですので、バッテリーを多く消耗します。

バッテリーも進歩していますので今後はどんどん改善されていくと思いますが、一眼レフと比較するとまだバッテリーの持ちが足りないなという印象です。(ヘビーユーザーは予備バッテリーがたくさん必要です)

ミラーレス一眼のデメリット2:まだまだレンズが少ない

新しいタイプのカメラであるゆえ、まだまだ交換レンズのラインナップが少ないです。レンズは写真表現にこだわる場合は重要ですので、数が少ないのはデメリットですね。

ただし、一眼レフ用のレンズを使えるようにするマウントアダプターも売っていますので、それを装着することで解決することもできます。(マウントアダプターの分、重くなってしまいますが)

ミラーレス一眼は伸びているので、レンズもこれから豊富になっていくことと思います。

カメラの種類:③デジタル一眼レフ

続いて、デジタル一眼レフです。

デジタル一眼レフ(例):EOS 5D Mark IV
デジタル一眼レフ(例)EOS 5D Mark IV

ここで「デジタル」と付けているのは意味があります。一眼レフはもともとフィルム時代からありますので、ここで「デジタル一眼レフ」というのはフィルムではないということですね。中判デジタルも同様です。

クマはじ先生
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ちなみに①スマホと、②ミラーレス一眼は、「デジタル」でないと実現できないタイプのカメラですのでわざわざデジタルとは言っていません。フィルムスマホとかフィルムミラーレス一眼は存在しませんよね。

「レフ」というのはReflexの略で、要は「ミラー」のことです。ファインダーで覗けるようにするためにミラーが付いているのですが、その話はまた別記事でお伝えします。

デジタル一眼レフのメリット1:交換レンズが豊富

デジタル一眼レフはミラーレスよりも歴史が長い分、対応するレンズが豊富に揃っています。Canonが2005年にフルサイズのEOS5Dデジタル一眼レフを衝撃の30万円台(当時フルサイズの機種はあっても100万円以上した)で発売し、プロの間でも一気に広がりました。※もちろん私も買いました。

それから交換レンズも豊富に揃い、ぐんぐん普及しました。特に広告系の写真家は、ポスターや看板などの大きなサイズでの使用もあるため、当時みんなCanonを使っていましたね。

キヤノンEFレンズ
キヤノンEFレンズ イメージ

とにかくレンズが豊富です。

被写体も、モデル・商品・建築・料理・風景・イメージなど、レンズを変えればほぼなんでも撮れます。モデルと言ってもファッションとビューティーでは使うレンズは違いますし、商品と言っても大きな家具と宝石や時計などでも異なります。

自分のスタイルっぽいレンズを探すのもまた楽しみだったりします。

デジタル一眼レフのメリット2:電池の持ちは良い

これはミラーレス一眼の裏返しですが、電池の持ちはミラーレスよりも良いです。

ファインダーを覗くときはモニターも付いていませんし、比較すると省電力なのでしょう。1個あれば結構持ちますし、私が仕事でおおよそ一日Wi-Fi繋ぎながら撮影していても、2〜3個程度あればだいたい持ちます。(あんまりシャッター切らないタイプだからかもですが)

デジタル一眼レフのメリット3:連写できる

デジタル一眼レフは連写できる機種が結構あります。機種により様々ですが、例えばキヤノンの「EOS-1D X MarkIII」は20コマ/秒なんてのもあります。

これは例えばスポーツなど動きが多い被写体を撮影するのにとても有効です。連写数が少ないカメラだと、シャッターを押したくても押せずにシャッターチャンスを逃す時も出てきます。

ただ、ミラーレスも進化しており、最近では10〜12コマ/秒のものもあります。これはすぐに同様になりそうですね。

デジタル一眼レフのデメリット1:重い・デカい

やっぱり重くてデカいのはデメリットと言えます。

参考までに、キヤノンのミラーレス一眼「EOS R」とデジタル一眼レフ「EOS 5D MarkⅣ」とを比較して見ましょう。両方とも同じ3000万画素級のフルサイズ機です。

EOS REOS 5D MarkⅣ
カテゴリーミラーレス一眼デジタル一眼レフ
画素数約3030万画素約3040万画素
135.8mm150.7mm
高さ98.3mm116.4mm
奥行き84.4mm75.9mm
重さ660g890g

全てにおいて「EOS R」が小さく、軽いですね。

ミラーレスの弱点がなくなってきつつある今、プロの中でも一眼レフよりミラーレスが選ばれるのも納得いきます。

クマはじ先生
クマはじ先生

機能面としてのデメリットはあまりありません。

その他のデメリットとして、値段面は多少高いですが、ミラーレスも高機能化にともない高くなっていますので、さほど変わらない感じですね。

カメラの種類:④中判デジタル

これは参考までに…。カメラにはたくさん種類があり、一眼レフより大きなサイズの中判カメラ、大判カメラというものもあります。より高解像度で繊細な写真が撮影できます。

基本的にはフィルムでの展開ですが、中判カメラはデジタルもあり、一部のプロの間では使用されています。

ただ、スペック的にも価格的にもプロの方以外は不要かもしれませんので参考までに。

中判デジタル ハッセルブラッド H6D-100c
中判デジタル(例)ハッセルブラッド H6D-100c

中判デジタルのメリット1:高解像度

まさに「高解像度」です。センサーサイズはフルサイズの1.6倍程度あるため、かなりの情報量を取り入れることができます。

中判で撮影した写真は深みが違います。グッとくるというか、惹き込まれる感じです。そういった空気感のようなものが中判の良さです。私もフィルムで中判にハマっていた頃は、一眼レフはなんて安っぽいんだなんて感じていました。

めちゃくちゃ近くで見ても、トリミングしてもキレイ。看板や大きなディスプレイで見るのにも良いですね。

中判デジタルのメリット2:なんかカッコイイ

すごく情緒的な価値でいえば、「なんかカッコイイ」です。ミラーレスや一眼レフを持っていても普及しすぎていてカッコイイなんて感情にはさらさらならないですが、中判は特別感がありますね。スポーツカーのような感じでしょうか。

もちろんかなり自己満足な部分もありますが、その自己満足が良い写真を撮る気にさせてくれるという魔法もあります。魔法にかかりたい方はぜひお試しください。

中判デジタルのデメリット:高い

シンプルに「高い」とだけ言っておきます。イメージセンサーが大きいと値段が高いんです。

【OUTPUT】カメラを選ぶポイント

ご紹介したように、それぞれメリット/デメリットがあるため、カメラは「被写体」「撮りたいイメージ」で使い分けることが理想です。

おそらく、カメラ購入を悩んでいらっしゃる方は、スマホでは満足できないという方が多いと思います。ほとんどの方が、「ミラーレスがいいの?一眼レフがいいの?スマホと違うの?」という悩みでしょう。

そういった場合、以下をポイントとして検討してるみると良いでしょう。

カメラを選ぶポイント

・ボケ感を出したいか(→スマホ以外)

・ズーム、広角を使いたいか(→スマホ以外)

・解像度が大切か(スマホ<ミラーレス・一眼レフ<中判)

・軽さ、サイズの小ささは重要か(→スマホorミラーレス)

・バッテリーの持ちは必要か(→スマホor一眼レフ)

・多用途(いろんな被写体)で使う可能性があるか(→スマホ以外)

【参考】今からカメラを買うなら「ミラーレス一眼」がオススメ

今の段階でもしカメラをお持ちでないのであれば、「ミラーレス一眼」がオススメです。これまでに一眼レフのカメラを持っていて、そのレンズを使いたいなら一眼レフでもよいでしょう。

ただマウントアダプターもありますし、長く多用途に使っていきたいならミラーレス一眼が軽くて小さくて最良かと思います。

実際に主力メーカーはミラーレス一眼に力を入れていくと予想されます。

一度、実機を見て触ってみるのが良い

ある程度の知識を入れたら、実際に実機を触りにいくのも良いでしょう。デザインが気に入る気に入らないもあると思います。

ただ知識もなくショップに行くと必ず迷子になるため、ある程度ネットで正しい知識を入れてから見にいきましょう。

クマはじ先生
クマはじ先生

写真のことは語ることが山のようにあるので、このブログでもお役に立てるような情報をお伝えしていきますね。

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